田中圭”宏樹”がとにかく健気で悲しい…思わず戦慄した”真琴”のドン引き行動とは?『わたしの宝物』第5話考察レビュー
text by 西本沙織
松本若菜主演のドラマ『わたしの宝物』(フジテレビ系)が放送中。本作は、「托卵(たくらん)」を題材に、”大切な宝物”を守るために禁断の決断を下した主人公と、その真実に翻弄されていく2人の男性の運命を描く愛憎劇だ。今回は、第5話のレビューをお届けする。(文・西本沙織)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:西本沙織】
1992年生まれ、広島在住のライター。会社員として働くかたわら、Web媒体でエンタメに関するコラムやレビュー記事の執筆を行っている。ドラマや映画、マンガなどのエンタメが好き。
美羽(松本若菜)の幸せが崩れていく…。
冬月(深澤辰哉)との子どもを産み、その子を宏樹(田中圭)の子どもとして育てる。そんな“悪女”たる決意をした美羽(松本若菜)は、きっとこの嘘を生涯誰にも話さず、墓場まで持って行こうとしていたはずだ。でも、その嘘が思わぬところからバレてしまうなんて。
冬月とのさよならを決めた美羽。家に帰れば、おかえりと言ってくれる家族がいる。この場所を大切にしなければ、と。美羽が心を新たにしたのが、『わたしの宝物』第5話の始まりだった。
美羽と宏樹が栞をあやす光景は、まさに絵にかいたような幸福な家庭で、今が幸せの絶頂と言っても過言ではないだろう。しかし、その幸せは、美羽の親友・小森真琴(恒松祐里)の存在によって脆くも崩れ去ろうとしていた。