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え、こんなチョイ役なの? 劇場版『踊る大捜査線』に出演していた意外な芸能人とは? 役者の登竜門としての魅力を解説

text by 小林久乃

織田裕二が演じる青島俊作を主人公にした、刑事ドラマの金字塔『踊る大捜査線』。同作の人気キャラクター・室井慎次(柳葉敏郎)を主人公にした映画 『室井慎次 生き続ける者』が公開中だ。今回は、劇場版『踊る大捜査線』に出演していた意外な俳優をセレクト。俳優の登竜門としての側面に光を当てる。(文・小林久乃)

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【著者プロフィール:小林久乃】

出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にて作家デビュー。最新刊は趣味であるドラマオタクの知識をフルに活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディア構成、編集、プロモーション業などを生業とする、正々堂々の独身。最新情報は こちら

「え、あの人がこんなチョイ役だったの?」
劇場版『踊る大捜査線』の意外な出演者

織田裕二
織田裕二【Getty Images】

「室井慎次の映画、なんかすごい人(ひと)入ってない?」

「ウチの親も言ってた」

「なんかヤバくない? 室井慎次」

 スタバで隣席の女子高生からこんな会話が聞こえてきた。思わず「そう、ヤバいんです、面白いんです!」と会話に参加しそうになった自分を止めた。

 私は『踊る大捜査線』(フジテレビ系・1997年)に青春期を過ごした、青島俊作(織田裕二)の熱血ファン世代。彼女たちの親世代だ。女子高生が生まれる以前に放浪されていたドラマのことなんて知らないだろうし、柳葉敏郎演じる室井慎次のことはもっと知らないだろう。

 女子高生ふたりが「ヤバい」と評していた、映画『室井慎次 敗れざる者』。大ヒット中で、10月11日(金)の公開以来、週末映画動員ランキングを2週連続で第一位を記録している。11月15日(金)公開予定の『室井慎次 生き続ける者』も楽しみでならない。

 ではその「ヤバい」の根源である『踊る大捜査線』、実はもっとヤバい。地上波ドラマ放送以外にも劇場版が多数制作されているが、1作目の1998年公開当時、『踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!』は観客動員700万人、興行収入101億円、邦画年間興行収入1位の記録を作っている。

 今回はそんな記録連打の映画に、現在はトップスターの面々がバイプレイヤーとして数多く出演していた。パワーのある作品だったので、ひょっとしたら出演することで、勢いづいたのかもしれない。「え、あの人がこんなチョイ役だったの? ヤバい!」と、また女子高生が騒ぎそうだ。

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