「爆笑問題・太田光さんの本がきっかけ」マシンガンズ・滝沢秀一が愛する映画(4)芸人目線でしびれるコメディ
text by ZAKKY
各界で活躍する著名人に「人生に影響を与えた映画」をセレクトしてもらい、その魅力を語ってもらうインタビュー企画。今回登場するのは、昨年の『THE SECOND 〜漫才トーナメント〜』にて、準優勝を果たしたお笑いコンビ・マシンガンズの滝沢秀一さん。「ごみ掃芸人」「自撮りオジサン」としても再ブレイク中の滝沢氏が愛する映画とは? 第4回。(取材・文/ZAKKY)
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爆笑問題・太田光が大絶賛した傑作
『パンチライン』(1988)
ーーー若かりし頃のトム・ハンクス主演の映画ですね。
「ええ。彼がお笑い芸人を演じています。僕が芸人を始めた当時、爆笑問題の太田光さんが『天下御免の向こう見ず』(幻冬舎文庫)というエッセイ本を読んで、制作陣が芸人のことを本当に愛して作った映画だと評価していたので、これは観たいなと。
トム・ハンクス演じる、スティーブン・ゴールドは、精神に波がある人物なんですね。
ネタがウケる時、ウケない時があって、精神的にダメージがある時に、最後に大きな大会に出て、むしろ審査員をこき下ろすんです。『お前ら、何様だ!』みたいな感じで。
そのシーンがとても痛快で、お客さんも大爆笑なんですよ。芸人視点で観たら、『そうだよな!』と思わず唸るようなリアリティさがあるなと。
悪い空気になった後に、大爆笑になるという緩急の表現力。その辺の作り込みが非常に上手い作品です」
ーーーお笑い芸人ならではの分析ですね。
「あと、トム・ハンクスの表情や仕草がね、めちゃめちゃカッコいいんですよ。芸人から見て、芸人がクールだと思える所作とでも言うか。
アメリカのスタンダップコメディって、こういうものなのだと初めて体感した映画でしたね。英語もちょっと覚えようかなと思わせるようなね」
(取材・文/ZAKKY)
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