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麻生久美子“愛子”が素敵すぎる…視聴者から賞賛されるワケ。 NHK朝ドラ『おむすび』もう1人の信頼できる人物とは?

橋本環奈主演のNHK朝ドラ『おむすび』。本作は、橋本環奈演じる平成生まれのヒロイン・米田結が、ギャルとして自分らしさを追求し、あることがきっかけで栄養士になることを志す。そして、人と人とを繋ぐために奮闘する様を描く物語だ。さっそく、第44話を振り返ろう。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

結と聖人を突き動かした愛子の一言とは?

連続テレビ小説『おむすび』第9週 第44話 ©NHK
連続テレビ小説『おむすび』第9週 第44話 ©NHK

 結(橋本環奈)の作った献立通りに食事を摂る翔也(佐野勇斗)は、澤田(関口メンディー)に量が足りていないことを言い当てられ、自分が持っていたゆで卵を食べるよう勧められるが、それでも翔也は結の献立を頑なに守っていた。

 その頃、米田家に居候中の佳純(平祐奈)は一家団欒する結たちを見て、自分の家族は正反対であると言う。だが愛子(麻生久美子)は、佳純の母と顔を合わせた際に、佳純が家出するきっかけとなった父の「働かなくていい」という言葉は、愛情ゆえの発言だったことを伝え、「良かれと思ってやったことが伝わらないこともある」と続ける。

 話を聞いていた結は、自分が沙智(山本舞香)にしてしまったことを振り返り、同じスポーツの栄養士を目指していても、元アスリートの沙智と自分を一緒にするのは失礼なことをしたと本人に謝罪した。しかし、沙智に1回でも支えられる側のこと考えたことあるのかと問われ、結の支えたいという気持ちは善意の押し付けであると突っぱねられる。

 沙智に言われたことを考えた結は、翔也に電話し、自分の献立が翔也を苦しめていたことを知る…。

 一方、聖人(北村有起哉)も、心を閉ざし続ける孝雄(緒方直人)の元へ向かう。

 愛子の言葉によって佳純だけでなく、結や聖人も自分の行動を省みるきっかけとなった第44話。これまでも影から周囲の人を支えてきた愛子に、賞賛の声が集まった。「愛子さんはいつでもスーパーウーマンですね。」「愛子さんカスミンのお母さんに会っててほんと素敵なお母さんだ。」「愛子さんやモリモリやメンディー先輩を始め、人格者揃いでカッコいいなあ。」「愛子ママと沙智の発言が聖人と結を動かす」など、視聴者は強さと優しさを兼ね備えた愛子に惚れ惚れしている様子だ。

 また、沙智の発言にも注目が集まっていた。「自分の善意が押し付けになってしまってないか、立ち止まって考えるのは大事。」「『支えられる側の気持ちになったことあるん?』名言ですね。」「『善意の押し付け』になってしまうことは、現実でもよくあるからなぁ」「支えられる側の気持ちね〜〜ぐさっとくるよねこれは」といった、多くの人がコミュニケーションで感じたことのある問題の一つ“善意の押し付け”に共感していた。

 第9週のテーマ「支えるって何なん?」の答えは出るのだろうか。明日の放送も目が離せない。

(文・野原まりこ)

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【了】

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