愛ゆえの行動がモンスターに…ジェシー”杉浦”が目指すべき弁護士としての成長とは? ドラマ『モンスター』第7話考察レビュー
text by ふくだりょうこ
趣里主演ドラマ『モンスター』(カンテレ・フジテレビ系)が放送中。本作は、得体のしれないモンスター弁護士・神波亮子が、まるでゲームのように法廷闘争に立ち向かうリーガル・エンターテインメント。今回は、第7話のレビューをお届けする。(文・ふくだりょうこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:ふくだりょうこ】
大阪生まれ関東育ちのライター。
大学卒業後からライターとして活動、シナリオ制作やエンタメジャンルの記事を中心に執筆。
ドラマと邦画、ハイボールと小説が好き。
今回は亮子(趣里)ではなく、杉浦(ジェシー)が大活躍?
今回は、これまでとは少しばかり毛色の違う展開だ。亮子(趣里)ではなく、杉浦(ジェシー)が活躍する。
事件は、人気ドラマのロケ地となった町で起こった。主演俳優が訪れたことで話題になった地元の饅頭屋『みやこし』には連日ファンが行列をなし、店側もそれに乗っかってコラボ饅頭を発売して、賑わっていた。
そんな盛り上がりのなか、ドラマのプロデューサー・坂口武広(林泰文)が、撮影が行われた公園でトークショーを行うことに。
サプライズで主演俳優が登場するかもしれない、という噂まで流れ、当日、会場にはファンが殺到。イベントに出店していた『みやこし』の従業員・前園里佳子(堀未央奈)が倒れた拍子に機材の配線で感電し、意識を失ってしまう。
亮子と杉浦のもとには、聖地巡礼に訪れるファンの迷惑行為に耐えかねた周辺住民が相談に来ていたこともあり、2人もイベントを訪れていた。里佳子が倒れた現場に居合わせ、杉浦が救急車を呼んだ。
後日、回復した里佳子が杉浦を訪ねて事務所に現れる。イベントの安全対策がおろそかだったために危うく死ぬところだったと、役所の観光課、テレビ局の事業部、さらには寝不足で倒れるまで働かせた『みやこし』を相手に、損害賠償を請求したいと申し出る。
この案件は、「自分が主体で進める」と杉浦自ら宣言するのだった。