ホーム » 投稿 » コラム » 日本映画 » 賛否両論…実写化で改変されたキャラクター5選【映画編】成功か失敗か…原作ファンをモヤモヤさせた作品をセレクト » Page 2

女性キャストでよりキャッチーな作品に

『カイジ 人生逆転ゲーム』(2009)

天海祐希
天海祐希【Getty Images】

監督:佐藤東弥
脚本:大森美香
出演:藤原竜也、天海祐希、香川照之

【作品内容】

 定職につかず自堕落な生活を送る伊藤カイジ(藤原竜也)は、友人の借金の保証人になり、多額の負債を抱えてしまう。

 金融会社社長の遠藤凛子(天海祐希)は、一夜にして大金を手にできる船「エスポワール」への乗船を勧めるが…。

【注目ポイント】

 本作は、福本伸行の人気漫画『賭博黙示録カイジ』を実写化した作品。監督は、『家政婦のミタ』(2011、日本テレビ系)などで知られる佐藤東弥が務める。

 ダークなスーツに身を包み、カイジを手駒に大金をせしめようとする金融会社社長、遠藤凛子。このキャラクター、原作では、サングラスをかけたイケイケの中年男性で、名前も遠藤勇次になっている。

 とはいえ、『BOSS』(2011、フジテレビ系)や『女王の教室』(2005、日本テレビ系)など、数々の映画やドラマでクールな女性役を演じてきた天海だけあって、怒鳴ったりテーブルを蹴飛ばしたりするシーンも板についており、往年のファンからもすんなり受け入れられたようだ。

「ギャンブルの世界に女性は必要ない」という考えから、女性がほとんど登場しない『賭博黙示録カイジ』。天海の登場で、老若男女が見やすいよりキャッチ―な作品になったのは間違いないだろう。

1 2 3 4 5
error: Content is protected !!