国境を越えた“クロサワ”への愛
さて、止まるところを知らないルーカスの愛だが、彼は実は1980年代から黒澤映画の配給に関与。『影武者』では、資金援助に苦しむ黒澤の相談にのり、プロデューサーに名を連ねている。
そして、1990年、新作映画『夢』の制作で彼はついに黒澤の制作に特殊効果として参加。さらに、スティーブン・スピルバーグとともに援助し、ワーナー・ブラザーズによる世界配給を受け持った。
またルーカスは、同年にはアカデミー賞のスピルバーグとともにプレゼンターとして登場し、黒澤明のアカデミー名誉賞の授与を見届けている。
映画学校時代、黒澤の映画に夢中だったというルーカス。その黒澤への映画愛が、国境を越えて実ったのである。
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