一人二役を完璧にこなす素晴らしい演技
神木隆之介『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)
現在放送中のドラマ『海に眠るダイヤモンド』で、日曜劇場初主演を務めている神木隆之介。本作で神木は、1955年の端島に生きる明るい好青年・鉄平と、現代の東京でホストをしている玲央の一人二役に挑戦している。
同じ作品で、まったく異なる役柄を演じるというのはかなり難度が高いことだと思うが、さすがは神木隆之介。「本当に同じ人が演じているのか?」と視聴者に思わせるほど別人格になりきっている。
他人を見るときの視線から、発声方法、そして笑顔の作り方まで、何もかもが異なる鉄平と玲央。好青年のイメージが強い神木が、ホストを演じると発表されたときは、どんな風になるのか…? と思ったが、「こういうホスト、いるわ〜」と納得させてしまうのだから、すごい。
神木にとって2025年は、芸歴30年を迎える節目でもある。たくさんのキャラクターを繊細に演じてきた彼が、次に挑戦するのはどのような作品なのだろうか。来年の活躍も楽しみだ。