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なぜかハマるオタク役…2024年に飛躍した俳優

佐野勇斗『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』(Prime Video)

佐野勇斗【Getty Images】
佐野勇斗Getty Images

 アイドルグループ・M!LKで活動しているときは、とてつもないほどの輝きを放つのに、なぜか“オタク役”がハマる佐野勇斗。『僕の愛おしい妖怪ガールフレンド』でも、彼女ができたことがなく、学校では「負け犬」呼ばわりされているゲームオタク・ハチを好演していた。

 正直、佐野が演じる役柄に、“冴えない”とか“モテない”と書いてあると、「このビジュアルでそんなわけあるかーい!」といつも心のなかでツッコミを入れてしまうのだが、作品を見ると、「たしかに、これはモテなさそう…」と納得をさせられる。これは、ひとえに佐野の表現力の賜物だろう。アイドルモードの佐野がまとっているキラキラオーラをすべて消し去り、自信なさげな雰囲気を醸し出すことができるのだから、すごい。

 個人的に、佐野は今年いちばん飛躍した俳優といっても過言ではないのでは? と思っている。『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』で主演を務めたのち、連続テレビ小説『おむすび』(NHK総合)でヒロインの恋人役に抜てき。さらに、同時期に放送されているドラマ『マイダイアリー』(ABCテレビ・テレビ朝日系)では、ギフテッドの青年という難役に挑戦し、11月にはメインキャラクターを演じた映画『六人の嘘つきな大学生』も公開された。

 それだけでなく、所属するグループ・M!LKの地上波初レギュラー番組『限界突破! やってM!LK』(TBS系)もスタート。来年も、さらに飛躍の1年になりそうだ。

(文・菜本かな)

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【了】

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