最も成功したTVドラマの劇場版は？高クオリティの映画5選。数ある作品の中から素晴らしい成果を収めたものをセレクト

『花より男子ファイナル』（2008）

監督：石井康晴
脚本：サタケミキオ
原作：神尾葉子
出演：井上真央、松本潤、小栗旬、松田翔太、阿部力

　累計発行部数6100万部を超える神尾葉子の同題原作コミックの映画化企画。

　この発行部数は2023年に“最も多く発行された単一作者による少女コミックシリーズ”としてギネスブックに世界記録と認定された。

『花より男子』は多くの映像化が行われており、日本国内ではアニメ化やテレビドラマ化に加え、2度の映画化が実現しました。また、その人気は海外にも広がり、台湾や韓国でもドラマ化されるなど、国内外で愛されている作品だ。

　本作『花より男子F』は、2005年に放映されたドラマ『花より男子』と、2007年に放映された続編『花より男子2（リターンズ）』の2シーズンにわたる物語の完結編として制作された。

　この作品の最大の見どころは、学園の頂点に君臨する、眉目秀麗、才色兼備な男子高生4人組“F4”のキャスティングだった。

　今回は松本潤、小栗旬、松田翔太、阿部力が”F4”を演じ、大きな注目と人気を集めた。さらに、ヒロインには井上真央が抜擢。もともと子役からキャリアを積んでいた井上真央は本作を通じて主演級の俳優へとステップアップした。

ドラマシリーズでは、松本潤が所属する嵐が「WISH」や「Love so Sweet」といった主題歌を担当し、いずれも大ヒットを記録した。そして、映画でも「One Love」を歌唱し、その楽曲は結婚式の定番曲として定着した。

　本作は約77億円の興行収入を記録し、2008年公開作品の中で『崖の上のポニョ』に次ぐ年間第2位の興行収入を達成する大ヒットを収めた。

（文・村松健太郎）

【了】

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