識者が選ぶ、2024年で最も面白かったテレビドラマは? 珠玉のベスト5選。高クオリティの作品をセレクト
text by 小林久乃
「ふてほど」が2024ユーキャン新語・流行語大賞に選ばれるなど、今年も世間を賑わせたテレビドラマ。今回は、「ベスト・オブ・平成ドラマ!」(青春出版社)の著者であるコラムニストの小林久乃さんが2024年放送のドラマの中から、珠玉の5本をセレクト。それぞれの魅力を解説する。(文・小林久乃)
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【著者プロフィール:小林久乃】
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にて作家デビュー。最新刊は趣味であるドラマオタクの知識をフルに活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディア構成、編集、プロモーション業などを生業とする、正々堂々の独身。最新情報は
疲れた心と体に染みるクスっと笑える深夜ドラマ
第5位『クラスメイトの女子、全員好きでした』(読売テレビ、日本テレビ系)
泥沼系の深夜ドラマ放送が大量すぎて、食傷気味のところに咲いた一輪の花でした。やはり深夜ドラマはクスッと笑いたいじゃないですか。それを叶えてくれた作品です。
面白さのカギになったのは、枝松脛男(木村昴)の過去再現ドラマでしょうか。中学時代の脛男を演じた及川桃利くんをはじめ、クラスメイトのみんなが絶妙に“Eテレ”の雰囲気があって、演技がストレートで良かったです。高校生になった脛男も見たいです。