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2024年本格ブレイク…俳優・戸塚純貴の唯一無二の魅力とは? 目指すは“令和の喜劇王”? 役者としての軌跡と強みを解説

text by 小林久乃

伊藤沙莉が主演を務めたNHK連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合)、三谷幸喜が5年ぶりにメガホンをとった映画『スオミの話をしよう』。2024年は、両作で重要な役を演じた戸塚純貴の飛躍の年となった。今回はそんな戸塚の役者としての魅力に迫り、類まれな資質を未来への期待を交えて、深掘り解説する。(文・小林久乃)

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【著者プロフィール:小林久乃】

出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にて作家デビュー。最新刊は趣味であるドラマオタクの知識をフルに活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディア構成、編集、プロモーション業などを生業とする、正々堂々の独身。最新情報はこちら

朝ドラ『虎に翼』で輝いた戸塚純貴の魅力

戸塚 純貴
戸塚 純貴 写真Wakaco

 今年、ブレイクした俳優を聞かれたら河合優実や、宮世琉弥など多くの名前が挙がる。その中で個人的に挙げたいのが「戸塚純貴!」だ。

 彼といえば今年、朝ドラ『虎に翼』(NHK総合)で、轟太一役で注目を浴びた。主人公の猪爪(佐田)寅子(伊藤沙莉)の大学の同級生として登場。戦後、学友の山田よね(土居志央梨)と法律事務所を立ち上げた。自ら、同性愛者であるとカミングアウトしたことも轟の役名を印象づけていた。

 男尊女卑バリバリの法科大、戦前後という背景はいつも殺伐さを背中合わせ。そんなときでも場を和ませてくれる、心根の優しい轟の姿は、ご本人とオーバーラップするところがあった。とはいえお仕事をご一緒したことがあるわけではない。『あさイチ』(NHK総合)でトークしていた、面白い好青年の様子しか知らないので、あくまでも想像の範疇。

 今回は私が彼のブレイクを淡々と応援していたことを書き連ねたい。

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