目利きも唸らせる徹底した役づくり
新田真剣佑
2世俳優の話題で必ず名前が挙がるのが新田真剣佑だ。父親はジャパンアクションクラブ (JAC) の創設者でもある名優・千葉真一。千葉は、2021年この世を去ってしまったが、新田はそんな訃報にも折れず、むしろ悲しみを糧にするかのように俳優として躍進を続けている。
アメリカのロサンゼルスで生まれ育った新田は、堪能な語学力を活かし、次々と海外作品に挑戦している。
直近では、Netflixドラマ『ワンピース』(2023)のゾロ役を演じ、さらにはハリウッド映画『聖闘士星矢 The Beginning』(2023)では主演を務めた。いまや、新田は世界で最も注目されるアジア人俳優の1人と言える。
とりわけ、新田自身、原作のファンであったという『ワンピース』では、ゾロのトレードマークである金の三連ピアスを着けるために実際に穴を3つ開け、地毛をグリーンに染めるなど、徹底した役づくりを敢行。圧巻の再現度でシビアな原作ファンをも唸らせてみせた。
活躍の背景に本人の実力や努力があるのはもちろん、それでも、千葉真一の才能を受け継いでいなければ、ここまでの活躍はないだろう。いつか、彼らが父・千葉真一を超える日を楽しみにしたい。