パンデミックを予見!? 角川の超大作
『復活の日』(1980)
監督:深作欣二
脚本:高田宏治、深作欣二
出演:草刈正雄、ボー・スヴェンソン、オリヴィア・ハッセー、夏木勲、グレン・フォード、多岐川裕美、ロバート・ヴォーン、千葉真一、チャック・コナーズ、渡瀬恒彦、ジョージ・ケネディ、緒形拳
【作品内容】
秘かに製造されていた生物兵器が誤って世界に拡散され“イタリア風邪”として感染が全世界に拡がっていく。世界各国が非常事態態勢を取り、日本でも戒厳令が敷かれる。そんな中で、東西冷戦の緊張は高まり続け、やがて長距離弾道ミサイルの撃ち合いが起き、世界は文字通り崩壊していく。
【注目ポイント】
1980年代に大作志向に傾倒していた角川映画。本作はそんな流れを代表する一本である。
監督は深作欣二、主演の草刈正雄や緒形拳、夏八木勲といった日本の俳優に加えてオリヴィア・ハッセーやグレン・フォード、ロバート・ヴォーン、ジョージ・ケネディと言った海外の俳優が多数参加して国際色豊かな一作となっている。
パンデミックと核戦争と2回に渡って世界の崩壊が描かれる本作は衝撃的である。ウィルス感染拡大の描写は新型コロナウィルスのパンデミックを予見していると近年再評価され、若い世代にもファンが多い作品でもある。
なおヒロインを務めたオリヴィア・ハッセーに関しては昨年2024年末に訃報が届いている。