心にブッ刺さる演技に期待
週の初め、火曜日は『東京サラダボウル』(NHK総合)が良さそうだ。
こちらは漫画原作のある作品で、“外国人犯罪・外国人事件”にフォーカスを当てている。グリーンヘア(サラダイメージ?)の鴻田麻里(奈緒)は国際捜査係の警察官でまさに前述の犯罪を取り扱う。
警視庁・通訳センターの中国語通訳・有木野了(松田龍平)はとある事件をきっかけに、警官とは距離を置いてきたものの、鴻田との出会いによって変わっていく。タイトルの“サラダボウル”とは、さまざまな人種が共存していく日本のことを示す。
主演・奈緒&松田龍平というだけでもう録画予約をせずにはいられない、と決まった。2人の演技は確かだ。しかもここ数年、静かにヒット作を連発しているNHK制作ということで、期待は高まる。
そして木曜は『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(フジテレビ系・1月9日)を見よう。ニュース番組のプロデューサーだった大森一平(香取慎吾)は、とある理由によって退社後、流れに流れて政治家を目指す。選挙アピールのため、保育士として働くシングルファーザーの義弟・小原正助(志尊淳)と同居を開始するが…? というあらすじ。
香取慎吾といえば、いくつものヒットドラマで主演を積み重ねてきたスターだ。ここ数年、NHKや『アノニマス〜警視庁“指殺人”対策室〜』(2021、テレ東系)主演などの履歴がある。
ただ“フジテレビ木10でゴールデンタイム放送”という、華々しい舞台に戻ってきてくれたのは「おっ」と声があがる。平成期に彼のドラマを見続けてきた者としては嬉しい限り。ちなみに香取のフジテレビ主演作で、今も忘れられないのは『薔薇のない花屋』(2008)だ。今回も心にブッ刺さる演技をお願いしたい。