“ヒット請負人“と噂される野呂佳代の魅力
「野呂佳代が出演するドラマはヒットする」
こんなまことしやかな噂がエンタメ業界に流れているのは有名な話。2024年を例に振り返ってみる。
大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合)では、ぬいという役。ほんの数話の出演で、しかもセリフがなかったにも関わらず「野呂佳代が出ている!」と、SNSが大騒ぎに。結局、ぬいはどこに行ったんだろう? そして『舟を編む 〜私、辞書つくります〜』(NHKBSプレミアム4K)も岸辺真帆役として、出演。こちらBS放送でありながら、異例の人気作となった。
『アンメット ある脳外科医の日記』(フジテレビ系)は麻酔科医の成増貴子役。手術シーンには必ず姿があり、主人公の川内ミヤビ(杉咲花)たちが足繁く通う居酒屋にもよくいた。このときに公式ホームページに写る、野呂の写真を見て「いる! こういう医療スタッフっている!」と、興奮したことを覚えている。そう、彼女は役柄に憑依するどころではなく、役柄そのものが野呂に吸いこまれていくような感じがする。