2024年に輝き続けた野呂佳代

野呂佳代【本人の公式Instagramより】
野呂佳代【本人の公式Instagramより】

 同じような“吸い込まれていく”現象”は他作品でも見られた。

 『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)の宮島陽毬役は、家事代行サービスで働く主人公の西園寺一妃(松本若菜)の友人。いつも仲間の愚痴を聞きながら楽しそうに飲み、そして働いていた。一妃の部屋を掃除しているシーン、エプロンをまとった姿がもうどこからどう見ても、ハウスキーパーだった。ひょっとしたらこの人、我が家にも来たことが…? とつい、妄想(幻想?)が広がる。

 『クラスメイトの女子、全員好きでした』(日本テレビ系)では、主人公・枝松脛男(木村昴)の同級生・坂上文香役。子どもがいる主婦の役だ。公園で子どもと一緒に遊んでいるシーンは…まさにママ。我が家の近所にもいる、絶対にいると保証できるほど坂上文香だった。

『ザ・トラベルナース』(テレビ朝日系)の森口福美役も健在で、前記の成増貴子と同じく、 どこから見ても完璧な医療スタッフ。この調子で進んでいくと、野呂佳代が自分の卒アルや同窓会にいてもなんら不思議はないような気さえする。

 こうして確認してみると野呂佳代は2024年、ほぼ全クールにドラマ出演を果たし、確かにどれもが話題作となっている。彼女が出演するとドラマがヒットする説は真実だった。

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