ライブのセットリストで気になる「R.Y.U.S.E.I.」の配置


三代目 J SOUL BROTHERS公式Instagramより

 アンコールもまた出色の組み立て方だった。おなじみの「RAINBOW」を披露したあと、一度メンバーがステージからはける。転換。ホリデー気分から様相を変え、デビュー曲「Best Friend’s Girl」をしめやかに歌う。パッと照明が点く。7人の陰影が豊かに浮かぶ。ステージ上で気を吐くメンバーの息遣いが、そっと頬をかすめていく気がした。静から動へ、クライマックスへ向けて無尽蔵のギアを上げるのも三代目JSBらしいところだ。

「あれ、そういえば『R.Y.U.S.E.I.』まだやってないよな」なんて思っていたら、アンコールの最後に余念なくもってくる。2014年にリリースされるや、三代目JSBを国民的グループに押し上げたこのアンセム。全体のバランスの中で整合性をとりながら、ライブのセットリストのどこに配置するのか。

 三代目JSBの肩書は「ライブアーティスト」だとØMIが明言するように、この配置が三代目JSBライブの根っこ、盛り上げ方の基準を定める本分だとぼくは思っている。

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