もし『エヴァンゲリオン』が実写化されたら…? ガチで妄想キャスティング。シンジや綾波レイを演じるのにふさわしい役者は?
庵野秀明原作・監督による日本の名作アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』。1995年にテレビ東京系列ほかで放送されて以来、今に至るまで世界中で愛され続けている名作中の名作だ。今回は、第3次アニメブームの火付け役であり、社会現象を巻き起こした本作が「もし実写化されたら」というテーマで妄想キャスティングする。(文・かんそう)
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【著者プロフィール:かんそう】
2014年から、はてなブログにてカルチャーブログ「kansou」を運営。記事数は1000超、累計5000万アクセス。読者登録数は全はてなブログ内で6位の多さを誇る。クイック・ジャパン ウェブ、リアルサウンド テックなどの媒体でライター活動を行うほか、TBSラジオで初の冠番組『かんそうの感想フリースタイル』のパーソナリティも務め、2024年5月に初書籍『書けないんじゃない、考えてないだけ。』を出版した。
“碇シンジ”の最適解
碇シンジ
演じるなら、この人!
~神木隆之介~
エヴァンゲリオン。おそらく原作、アニメファンにとっては「絶対に死んでも実写化してほしくない作品のひとつ」だろう。そしてまず、エヴァンゲリオンを実写化するにあたって最大のネックとなってくるのが年齢だ。
エヴァを思いのままに操縦するためには「シンクロ率」を高く保たなければならない。そしてそれには人間のA10神経という神経系が使用されるのだが、このA10神経が最も活発になるのが14歳なのだ。そしてその子どもたちを作中では「チルドレン」と呼ぶ。
そしてもうひとつ、『新劇場版:Q』(2012)、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(2021)では登場人物たちは14歳加齢しており、実年齢は「28歳」になっている。つまり実写化において「14歳」と「28歳」どちらも違和感なく演じられる俳優を選ぶのが絶対条件になっているのだ。
その鬼のように厳しい条件に当てはまるその1人が「神木隆之介」だろう。今や日本を代表する名優の1人と言っても過言ではない存在感を示している彼だが、ビジュアル面においても演技力の面においても、まず間違いない。
『SPEC』シリーズ(TBS系)などでの純粋無垢かつ冷酷な一十一(にのまえじゅういち)や、『るろうに剣心』(2014)の「楽」以外の心を失った剣客・瀬田宗次郎など神木隆之介以外には演じられないであろう難しい役を次々とこなしてきた。
そんな神木であれば、碇シンジという一見すると内向的だが、1度決めたことはどんなことがあろうとやり遂げる意思を持つ難しい性格の男を完璧に演じてくれることだろう。
『シン・エヴァンゲリオン』の最後の場面では、大人の姿になった碇シンジの声を神木隆之介が担当している。その観点から言っても、碇シンジを演じられる人間はこの世に神木隆之介以外に存在しない。