ジャンルの異なる5つの作品に登場するお金持ちのキャラクターたち
件の5作品にどんな金持ちがいるのかを案内しよう。
『プライベートバンカー』には主人公・庵野甲一(唐沢寿明)が総資産7000億円を管理する、外食産業のトップである天宮寺グループ。3人の子どもたち、孫をめぐって、莫大な遺産に関する相続で日々、気持ち良いくらいに揉めている。それを取り仕切るのが庵野の役目だ。続いてタイトルがもうすべてを物語っている『財閥復讐〜兄嫁になった元嫁へ〜』は、伊勢財閥を軸に物語を展開。主人公の伊勢由貴也(渡邊圭祐)は元々、伊勢家トップの愛人の息子で、母親の死をきっかけに本家へ。が、自分の妻が異母兄弟の子どもを妊娠するという、聞くだけでニヤリとしてしまうサスペンス。
『家政婦クロミは腐った家族を許さない』は黒見白華(関水渚)が家政婦として派遣された先が、美容器メーカーを一代で立ち上げた灰原翠(藤原紀香)のセレブリティ一家。件の2作品に比べると財閥ではないものの、成金感は満載。紀香の演技が役柄によく似合っている。『御曹司に恋はムズすぎる』は主人公・天堂昴(永瀬廉)の実家は総資産3000億円といわれる巨大アパレルメーカー『服天』を祖父が経営している。つまり昴は超絶おぼっちゃまというわけ。
ラストの『フォレスト』は主人公・幾島楓(比嘉愛未)の母親がホテルグループ・ブランフォレストの社長。家を出た娘をなんとしても自分の手元に戻して、事業を継承させようとしている。資産家がドラマに出てくるのは特に珍しくはない。多額の金を手にした人物の周囲にさまざまな人が寄ってくる。中には恋愛に発展することもある。時には恨みを買っていることもある。この事の流れを視聴者は楽しむ。でもワンクールに登場する確率しては、やけに数が多い。私が気づいていないだけで他にも資産家設定のドラマがあるかもしれない。