観ているだけでテンションが上がる! 制作シーン
小野演じる並澤和奈がアニメイトの表紙をサラサラと描くシーンは見惚れるほど素敵だ。こういった職人たちの作業が細かく描かれているところもまた、『べらぼう』と『ハケンアニメ!』の共通点。
『ハケンアニメ!』は、私がアニメ制作にあまり詳しくないということもあり、観てとにかくビックリした。コンテ撮り、作画打ち合わせ、美術・CG打ち合わせ、撮影etc…。多い。とにかくやることが多い! エエっ、声優さんってこの状態で声を入れるの?
前野朋哉演じる根岸の「制作デスク」も大変そう。1つの作品が世に出るまで、こんなにこねくり回されるのか。気が遠くなる。しかも職人たちは全員がクセ強いし。
『べらぼう』でも第3話、絵師、彫師、摺師による浮世絵の行程が描かれていた。こちらも、あんな繊細な絵を彫ったり刷ったり、1ミリでもズレたら大変な世界をやってのける職人の離れ業に仰天した。
日常で何気なく楽しんでいるアニメや、ボーッと「きれいだなあ」なんて眺めている絵も、技術と情熱が重なって生まれた奇跡なのだ、と改めて気づかされる。