史上最高の日本の青春ドラマは? 世代を超えて愛される名作5選。号泣必至…高クオリティの作品をセレクト
青春ドラマには名作が多い。そこで今回は世代を超えて愛される青春ものを5本セレクト。「私もこんな青春を過ごしたかった」と思わずにはいられない、珠玉の作品だけを選んだ。ストーリーの内容と見どころを解説する。(文・菜本かな)
——————————
【著者プロフィール:菜本かな】
メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。
憧れの大学生活
『オレンジデイズ』(TBS系、2004)
脚本:北川悦吏子
キャスト:妻夫木聡、柴咲コウ、成宮寛貴、白石美帆、瑛太、小西真奈美
【注目ポイント】
大学4年生の櫂(妻夫木聡)と、病気で聴覚を失った沙絵(柴咲コウ)によるラブストーリー。第1話序盤に登場する「あの頃は、夕日がよく出てたなぁって思ってさ。夕焼けの空をよく見た気がするんだ。でも、それはこっちのせいでさ。今は、夕方の6時なんてまだ会社にいるだろ?(中略)でも、あの頃はさ、4限が終わって教室から出て西門までの間、空の下で歩く僕たちを、もぎたてのオレンジみたいな夕日が否応なく照らすんだ」という櫂のナレーションを聞くと、胸がギュッと苦しくなる。
大学卒業を1年後に控えている彼らは、“もう子どもではいられない”、“でも、まだ大人にはなりきれていない気がする”という葛藤を抱きながら生きている。だからこそ、ぶつかり合うことも多いのだが、大人になって観ると、そのまっすぐさが羨ましく映る瞬間もあったりして。“オレンジデイズみたいな青春”を夢見て大学に入学した人も多いのではないだろうか。