何度観ても心震える不朽の名作

『プロポーズ大作戦』(フジテレビ系、2007)

長澤まさみ【Getty Images】

脚本:金子茂樹
キャスト:山下智久、長澤まさみ、榮倉奈々、平岡祐太、濱田岳

【注目ポイント】

 大好きな幼なじみ・礼(長澤まさみ)に想いを告げられぬまま、彼女の結婚式に出ることになってしまった健(山下智久)が、過去に戻るチャンスをもらい、彼女を取り戻すべく奮闘するラブコメディ。

 「今まで観たドラマのなかで、いちばん好きな作品は?」と聞かれると、真っ先に『プロポーズ大作戦』が思い浮かぶ。健と礼の恋模様はもちろんのこと、2人を取り巻く友人たちとの関係も“THE青春”で良い。

 高校から大学、そして社会人になるにつれて、仲良し5人組はどんどん形を変えていく。それでも、それぞれが「どうしたらこの関係性を維持していけるのか?」を考えながら行動しているのが伝わってくるから、じんわりと温かい涙が出るのだと思う。

 個人的には、第5話に登場した礼の祖父・太志(夏八木勲)が言った「今度やろうは、馬鹿野郎。明日やろうも、馬鹿野郎。思い立ったら、すぐ何でもやらなきゃダメだ!」という台詞が、いまだに印象に残っている。

 『プロポーズ大作戦』は、コメディでありながら、想いを伝えることの尊さを教えてくれる素敵な作品だ。

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