最も演技が上手い元乃木坂46メンバーは? 芝居が光る宝石5選。グループ卒業後も躍進を続ける女優をセレクト
乃木坂46の卒業生たちが俳優業で活躍中。今回はグループ卒業後、俳優業でさらなる才能を見せつける5人をフィーチャ―。それぞれの個性を伸ばし、映画、ドラマ、演劇とそれぞれの分野に欠かせない存在となっている彼女たちの魅力に迫ってみたい。(文・小松加奈)
——————————
【著者プロフィール:小松加奈】
ライター/編集者。音楽・映画・ドラマ・アニメなどのエンタメ系を中心にインタビュー/レビュー/コラム記事などを手掛ける。フジロックは初年度から参加。プロ野球好き。ジャンルを問わず、心を動かすもの/ことに夢中。
どんな役にもハマる驚異の順応力
西野七瀬
乃木坂1期生
生年月日:1994年5月25日
在籍期間:7年4ヶ月
選抜回数:22回
代表作:『シン・仮面ライダー』
乃木坂46で何度もセンターを務めた西野七瀬。俳優業ではさまざまな役どころで視聴者を引きつけている。
考察系ドラマの代表格ともいえる日本テレビ系ドラマ『あなたの番です』(2019)。主人公夫婦が引っ越してきたマンションでの「交換殺人ゲーム」を発端にしたミステリーが描かれる同作で、西野は大学生・黒島沙和役を演じた。2021年に劇場版も公開されるほどの人気を博した同作では多くの視聴者がそのストーリーやキャラクターに翻弄させられた。西野もその一人で、深く視聴者の記憶に刻まれたことだろう。
地上波連ドラや映画『イチケイのカラス』(2023)、映画『シン・仮面ライダー』(2023)と話題作への出演がつづくなか、2023年には“ポケットモンスター”をテーマにしたヒューマンドラマ『ポケットに冒険をつめこんで』(テレビ東京系)で主演。「ポケモンと一緒に大人になった世代の一人なので嬉しい気持ちでいっぱい」とポケモン愛を口にする彼女だからこその主演に、ゲームファンも歓喜。役に溶け込む等身大の演技で好評を博した。
今年は映画『君の忘れ方』で主人公の亡くなった彼女役を演じ存在感を示したほか、3月20日からは作家・馳星周による直木賞受賞作を実写化、高橋文哉とダブル主演した『少年と犬』が公開。人間と犬のかけがえのない絆を描いた感動作での演技にも期待が高まる。
こうしたバラエティ豊かな作品群に出演し、俳優としての順応性の高さを示す西野。等身大の役柄から個性豊かなキャラクター、ミステリアスな役どころまで輝きを放つ彼女をこれからも見届けたい。