将来を嘱望されたスターを蝕んだ薬物問題
エドワード・ファーロング
生年月日:1977年8月2日
代表作:映画『ターミネーター2』(1991)、『アメリカン・ヒストリーX』(1998)
映画『ターミネーター2』のジョン・コナー役を演じたことでブレイクしたエドワード・ファーロング。その後も『ペット・セメタリー2』(1992)、『母の贈り物』(1993)『アメリカン・ヒストリーX』など話題作への出演が続き、90年代を代表する美形スターとしてスターダムを駆け上がり、日本でも根強い人気を誇った。
そんなファーロングのキャリアを蝕んだのが、アルコールと薬物にほかならない。2000年には薬物とアルコール依存症で1ヵ月間リハビリ施設の治療を受けたものの、退所して数日後には再びパーティ漬けの享楽的な日々に舞い戻り、再びアルコールに溺れてしまう。さらに2001年には無免許運転で逮捕されるも直ぐに釈放。しかし、数時間後には飲酒運転で交通事故を起こし逮捕される始末。度重なるリハビリやトラブルが報じられ、映画への出演は激減。出世作の続編である『ターミネーター3』(2003)の出演も叶わなかった。
私生活では2006年に女優のレイチェル・ベラと結婚するも、3年で関係に終止符が打たれる。離婚裁定中だった翌年には、レイチェルに自殺をほのめかし、親権争いでの薬物検査を拒否したことが原因で3年間の接近禁止命令を受けてしまう。しかし、お騒がせファーロングは、それだけでは終わらない。2011年に接近禁止令違反であえなく逮捕。その後も、新恋人のモニカ・キーナへの暴力やレイチェルへの接近禁止命令を繰り返し、再び逮捕されるのだ。
2019年に公開された『ターミネーター:ニュー・フェイト』ではファーロングの出演が予告され、本格復帰が期待されたが、撮りおろしの映像ではなく、過去の映像をCGで合成する形で処理された上、序盤で死んでしまうなど、不遇な扱いを受けた。
ジェイムズ・グレイ監督の『リトル・オデッサ』(1994)や名優エドワード・ノートンと兄弟役で共演し堂々と渡り合った代表作の1本『アメリカン・ヒストリーX』など、大作以外でも素晴らしい演技を披露してきたファーロング。2022年には薬物やアルコールを断ち切ったと宣言。俳優復帰を果たし、少しずつスクリーンにカムバックしている。