歴代最高の“フジ月9”ヒロインは? 演技が最高だった女優5選。生き様に惚れる…女性が憧れる”理想の宝石”たちをセレクト

text by 菜本かな

フジテレビ系列の月曜9時枠のドラマといえば、名作ドラマの宝庫。ラブストーリーを中心に制作していた時期もあったことから、女性が憧れる女性像のアイコンとして多くの女優が台頭してきた。今回は、”月9ドラマ”の中でも最も魅力的だったヒロインを5人セレクト。代表作とも呼べる名キャラクターたちをご紹介する。(文・菜本かな)

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【著者プロフィール:菜本かな】

メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。

“愛され要素”がたっぷり天才ガール

上野樹里(野田恵)
『のだめカンタービレ』(2006)

上野樹里
上野樹里【Getty Images】

脚本:衛藤凛
キャスト:上野樹里、玉木宏、永山瑛太、小出恵介、水川あさみ、竹中直人

【注目ポイント】

 
 天才的なピアノの才能を持つ“のだめ”こと野田恵(上野樹里)と、世界的な指揮者を目指している千秋真一(玉木宏)が、夢に向かって突き進んでいく姿を描いた『のだめカンタービレ』(2006)。上野樹里が演じたのだめというキャラクターには、ドラマの主人公が持つべき“愛され要素”がたっぷり詰まっていたように思う。

 まず、のだめは一度聴けばどんな音楽でも弾けてしまうという天才的な才能を持つ。これだけの強みがあれば主人公としては成り立つのだが、愛され力が欠けてしまう。

 その点、のだめには部屋が散らかり放題で常に金欠状態。集中すると風呂に入ることも忘れてしまう…などそれ以外の欠点が多々ある。そのため、こんなにも愛されるキャラクターになったのだと思う。
 
 また、のだめが愛された理由として、上野の演技力には触れざるを得ない。漫画の実写化ではあるが、あまりにも現実離れしたキャラクターにしてしまうと、視聴者が感情移入しづらい。でも、漫画と変えすぎると原作のファンが離れていってしまう。上野はそのちょうどいい塩梅を計算して、のだめというキャラを作り上げていた。

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