大富豪夫婦に一体何があったのか…?
『ミッシング 〜消えた妻〜』(2017)
監督:イヴ・シモノー
キャスト:キャサリン・マクフィー、ダニエル・ギリス、マーティン・ドノヴァン、ジョン・グローヴァー
【作品情報】
1982年、ニューヨーク不動産王ロバート・ダーストの妻キャシーが失踪。警察は夫を疑うが捜査は進展せず、事件は迷宮入りする。その後、再捜査が始まるが、予想外の障壁が立ちはだかる。
【注目ポイント】
1982年、不動産王ロバート・ダーストの妻、キャシーが失踪した。アメリカを震撼させた未解決失踪事件は、映画『幸せの行方…』(2010)のモチーフになっている。同事件は2017年にも『ミッシング 〜消えた妻〜』というタイトルで映画化されている。ここでは、2017年に製作された作品にフォーカスする。
失踪する妻のキャシーを演じたのはドラマ『SMASH/スマッシュ』などで活躍するキャサリン・マクフィーだ。
映画は、キャシーの失踪事件から数十年後、警察が新たな証拠を手に入れて再捜査を始めるシーンから幕を開ける。過去と現在を行ったり来たりする展開はロバートとキャシーが幸せだった頃も映し出す。子供を望むキャシーに対して、子を望まないロバート。彼は狂気的な面を持ち合わせている。その後、キャシーは失踪。
映画はDV夫の本性を暴き、彼の不倫問題も描きつつ、事件の謎を紐解くように大富豪夫婦に何が起きたのかを追う。
実際の事件は2015年に急展開を迎えた。ロバートは親友のスーザン・バーマンをはじめとする2人を殺害した罪で逮捕され、終身刑を下されるのだ。しかし、キャシーが失踪した事件は未解決のままだ。
ロバートは2022年に心停止で死亡。キャシーの失踪事件は迷宮入りしている。
(文・編集部)
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【了】