旧ジャニーズ出身の名バイプレーヤー
風間俊介
旧ジャニーズの中でも特異な経歴を持つ俳優・風間俊介。アイドルグループとしてデビューはせず、長年俳優業に専念してきた。近年では、「ZIP」(日本テレビ系)のパーソナリティや声優としても存在感を発揮するなど、活動のフィールドは広い。現在公開中の映画『白雪姫』では、”7人のこびと”のおとぼけ役の吹き替えを担当している。
風間の最大の魅力は、爽やかさと誠実さを兼ね備えたキャラクターを演じる際に発揮される。それを象徴している作品が、2012年に放送されたNHK連続テレビ小説『純と愛』だ。本作で風間は、主人公・純(夏菜)の同級生・待田愛を演じ、優しく、誠実で、純に対して思いやりを持つキャラクターを演じた。
また、連続ドラマの1話限りのゲスト俳優として忘れ難い名演を残す俳優でもある。近年では、民放ドラマとして出色の出来であると、演出、演技、撮影照明と、多方面で高い評価を得た『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ・フジテレビ系、2024)の第1話ゲストとして出演した風間は、エモーショナルな演技で作品の格をグッと引き上げてみせた。
どんな作品にも自然に溶け込む風間は、主演を務めることは多くないが物語には欠かせない重要人物を演じ、時には主役よりも輝いてみせる。生粋の名バイプレーヤーとして日本の芸能界には欠かせない存在である。