ハリウッド映画に負けないアクションが堪能できる
『ベイビーわるきゅーれ』(2021)
監督:阪元裕吾
キャスト:髙石あかり、伊澤彩織
【作品内容】
卒業を間近に控えた女子高生殺し屋のちさととまひろ。卒業後の人生に思いを馳せ、途方に暮れる中、ルームシェアを命じられた2人の仲は次第に険悪に。忙しい殺し屋業務に追われる中、ヤクザ絡みのトラブルに巻き込まれてしまい…。
【注目ポイント】
2025年のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』のヒロインにも抜擢された髙石あかりと、スタントウーマンとして数々の作品で活躍する伊澤彩織がW主演を務める『ベイビーわるきゅーれ』。続編に続き第3弾まで公開。その後、ドラマ版も放送されるなど、飛ぶ鳥を落とす勢いでファンを増やしている。
女子高生で殺し屋のまひろ(髙石あかり)とちさと(伊澤彩織)は、殺しの腕は一流でも日常生活や社会性はまるでダメな2人。物語は、そんな2人が殺し屋として活躍する本格アクション映し出す一方で、2人のゆるい日常をオフビートなタッチで描くコメディパートのギャップが何とも魅力的だ。
アクション映画ゆえに制作費も高そうだが、1作目の予算はなんと1000万。低予算にもかかわらず、観る者にハリウッドの超大作に負けじとも劣らない興奮をもたらすのは、女子高生✖︎殺し屋というキャッチーな設定、日本を代表するアクション監督の1人である園村健介が手がけた本格的なアクションシーンの素晴らしさによる。
そんな本作、口コミが広がって徐々に上映館が拡大し、全国を巡りロングラン上映となった。また、阪元裕吾監督は日本映画批評家大賞、新人監督賞を受賞。伊澤彩織も新人女優賞に輝くなど、興行面のみならず批評面でも大成功を収めた。
ちなみに、2作目『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』(2023)、3作目『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』(2024)も期待を超える見事な出来栄えとなっている。