王道ラブコメ映画の復権に貢献した近年屈指の快作
『恋するプリテンダー』(2023)
監督:ウィル・グラック
脚本:ウィル・グラック、イラナ・ウォルパート
原案:イラナ・ウォルパート
出演:シドニー・スウィーニー、グレン・パウエル、アレクサンドラ・シップ、ガタ
【作品内容】
弁護士を目指すビー(シドニー・スウィーニー)と金融マンのベン(グレン・パウエル)は、とあるカフェで偶然出会う。一気に距離を縮めて、急接近した二人だが、紐の掛け違いにより、すれ違ってしまう。それから、数年後、二人は同じ結婚式に出席するために、再会してしまう。
二人はお互いの目的のために、ニセモノカップルを演じるのだが…。
【注目ポイント】
監督を務めるのは、『小悪魔はなぜモテる!?』(2010)のウィル・グラック。ビーを演じるのは、『マダム・ウェブ』(2024)のシドニー・スウィーニー。ベン役は、『トップガンマーヴェリック』(2022)などに出演しているグレン・パウエルが演じる。二人とも今を時めくハリウッドスターであり、今後も注目作が控えている。
運命的な二人の出会い、勘違いによるすれ違い、偶然の再会などロマンスコメディお馴染みの描写がギュっとつまっている。大人の男女が意地を張り合うもドジを踏むシーンなどは、クラシカルな恋愛喜劇を彷彿とさせる。
本作はとりわけアメリカで厚い支持を受け、失調気味だった王道ラブコメ映画の復権に一役買った作品としても知られている。
周囲のキャラクターは多様性に富んでおり、それぞれのキャラクターが自分の気持ちを隠している。意地を張るのではなく、自分に対しても、相手に対しても素直な気持ちを伝えることの大切さを教えてくれる。
劇中の“安心ソング”として登場するナターシャ・ベディングフィールド「Unwritten」は、2004年にヒットした曲であるが、この映画のヒットに合わせて、曲もリバイバルヒットした。主演二人も一年間、この曲を聴き続けており、それぞれのSpotifyの年間ランキングで1位だったとか。筆者も影響されて、ずっと聴いている。
最初から最後まで笑って楽しめる現代を代表するラブコメ映画の1本だ。