思わずクスッと笑えるドタバタ劇
『THE 有頂天ホテル』(2006)
監督:三谷幸喜
脚本:三谷幸喜
出演:役所広司、松たか子、佐藤浩市、香取慎吾、篠原涼子、戸田恵子、生瀬勝久、麻生久美子、YOU、オダギリジョー、角野卓造、寺島進、浅野和之、近藤芳正、川平慈英、堀内敬子、梶原善、石井正則、原田美枝子、唐沢寿明、津川雅彦、伊東四朗、西田敏行
【作品内容】
大みそかのホテルアバンティでは、副支配人の新堂(役所広司)がカウントダウンパーティーの準備に追われていた。慌ただしいホテルには、様々な人間が悩みや問題を抱えており、予想もしないハプニングが次々に繰り広げられる。
【注目ポイント】
監督・脚本を務めるのは、『ザ・マジックアワー』(2008)『記憶にございません!』(2019)をはじめ、日本を代表する喜劇映画作家である三谷幸喜。主演は、『うなぎ』(1997)や『PERFECT DAYS』(2023)など、国際的な評価の高い名優・役所広司が演じる。そのほか、松たか子、佐藤浩市、香取慎吾、篠原涼子、生瀬勝久、西田敏行、戸田恵子など、オールスターキャストと呼ぶに相応しい面々が脇を固めている。
多忙きわまる年末のホテルを舞台に、三谷幸喜が得意とする個性あふれるキャラクターたちによる群集劇が繰り広げられる。それぞれの人物にそれぞれの悩みがあり、ストーリーがあらゆる方向に派生していくのだが、複数のストーリーラインが絡み合って最終的に収束していく過程には得も言われぬ爽快感がある。
役所広司演じる新堂は、ホテルの副支配人として、1人の男として、この日に多くの難題に取り組むことになるが、彼の真面目で優くて、誰からも愛される人柄が周りの人々の協力を得て、トラブルを解決に導いていく。その姿は、見ているものを勇気づけてくれると同時に、人に優しくすることの大切さを教えてくれる。この作品を見終わったときの晴れやかな気持ちが、明日への一歩を踏み出す勇気をくれる。