日常描写が冴えわたる珠玉のパート2
『ベイビーわるきゅーれ 2 ベイビー』(2023)
監督:阪元裕吾
脚本:阪元裕吾
キャスト:髙石あかり、伊澤彩織、水石亜飛夢、中井友望、飛永翼、橋野純平、安倍乙
『キングダム』(2019)や『るろうに剣心 最終章The Final / The Beginning』(2021)にスタントとして参加した伊澤彩織と、2025年のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』のヒロインに抜擢された髙石あかりがW主演を務め、阪元裕吾監督がメガホンをとる、『ベイビーわるきゅーれ』シリーズの2作目。
うだつの上がらない兄弟アルバイト殺し屋“ゆうりとまこと”が登場。業界でのし上がるために“ちさととまひろ”を殺して二人の正規殺し屋の枠を狙うというもので、岩永丞威と濱田龍臣が“ゆうりととまこと”を演じている。
社会に適合できていない女子高生殺し屋コンビの“ちさととまひろ”の緩い会話と激しいアクションのギャップが見所のこのシリーズだが、『ベイビーわるきゅーれ 2 ベイビー』では、アクションパートの迫力もさることながら、伊澤演じる“まひろ”と髙石演じる“ちさと”による、日常会話がなんとも機知に富んでおり、ずっと観ていたいと思わせられるほど、魅力的。特に大ヒット邦画『花束みたいな恋をした』(2021)のパロディシーンは、抱腹絶倒の面白さだ。
その後、2024年にシリーズ3作目『ベイビーわるきゅーれナイスデイズ』とドラマシリーズ『ベイビーわるきゅーれエブリデイ!』(テレビ東京系)とシリーズが展開されている。
(文・村松健太郎)
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