ちゃおガールから女優へと転身を遂げた有望株

山田杏奈

山田杏奈【Getty Images】
山田杏奈【Getty Images】

 2011年に「ちゃおガール☆2011オーディション」でグランプリを受賞し、少女漫画雑誌「ちゃお」の専属モデルとして芸能界入りした山田杏奈。モデル活動を経て、2013年にドラマ『刑事のまなざし』(TBS系)で女優デビュー。2015年には『12歳。』で初主演を務めている。

 そんな山田が注目を集めたきっかけは初主演となった映画『ミスミソウ』(2018)だ。壮絶な復讐劇である同作の主人公・春花を演じた山田の、可憐な表情と狂気的な表情のスイッチは鳥肌モノだった。

 翌2019年には映画『小さな恋のうた』でヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞し、近年では、ドラマ『MIU404』(TBS系、2020)や『17才の帝国』(NHK総合、2022)、映画『名も無き世界のエンドロール』や『ゴールデンカムイ』シリーズなど、話題作にはこと欠かない。

 2024年は、映画『正体』と『ゴールデンカムイ』での演技が評価され、日本アカデミー賞で優秀助演女優賞と新人俳優賞を受賞するなど、飛躍の年となった。

 若さからは想像できないほどの豊かな表現力に加え、透明感と意志の強さを併せ持つ独特の雰囲気と吸い込まれそうな瞳が大きな魅力である。

 実力も知名度も十分。朝ドラのヒロインに抜擢されたら、話題を集めること必至だろう。

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