既存の枠を飛び出すマルチアイドル
久保史緒里
2016年に乃木坂46の3期生オーディションに合格し、アイドルデビューした久保史緒里。2017年にはファッション誌「Seventeen」の専属モデルに抜擢。同雑誌では乃木坂メンバー初のモデル起用となった。
アイドルやモデルとして活躍していた久保が女優として初主演となったのが2021年に放送されたドラマ『クロシンリ 彼女が教える禁断の心理術』(カンテレ)。その後もNHK大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合、2023)に出演した他、映画『左様なら今晩は』(2022)では映画初主演を務めた。
映画『誰よりもつよく抱きしめて』(2025)では、エモーショナルな演技を披露したかと思いきや、『ネムルバカ』(2025)では、等身大の女子大生をリアルに演じきった久保史緒里の演技の才能は、月並みな言い方になるが、アイドルの枠に収まらない。
乃木坂46のメンバーとしての活躍にとどまらず、モデル、ラジオパーソナリティ、そして女優としても多彩な才能を発揮する久保の魅力は、清楚で透明感のあるビジュアルと、内面からにじみ出る知性と誠実さにある。
目線ひとつで心情を伝える演技力には舌を巻く。彼女の出演作を観て、観客の心にそっと寄り添い、深い共感を呼び起こす芝居の虜になった人は少なくないだろう。
朝ドラヒロインに必要な演技力、品性、好感度、そして不屈の精神力を併せ持つ久保。抜擢される日を楽しみに待ちたい。
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