奈緒の匙加減が絶妙だった『東京サラダボウル』

あまの「『東京サラダボウル』（NHK総合）も、奈緒さん演じる鴻田が突き進んでドタバタしそうで、しなかったですよね。無鉄砲ではあるけど聡明な感じがある。そういう人ってあまりいないし、奈緒さんの匙加減がお上手だったように思います。ナイフで襲われたときは冷やっとしましたが、それ以外では特に危なっかしいヒロインという感じもしなかった」

まっつ「確かに、緑髪で見た目は派手だし独断で行動することもあるけど、ちゃんと一線は超えないし、聡明さが伝わりましたよね。個人的に女性の刑事ものって主人公が猪突猛進というか危なっかしく描かれがちな印象があるんですが、奈緒さんは落ち着きがあって、それが離脱せずに最後まで観られた理由なのかなと思います」

あまの「ドラマで描かれる女の子の定型が変わりつつある気がします。ドラマ上での役割が優先されなくなってきているというか。多分、『御上先生』の吉岡里帆さんなんかもそうだと思うんですよ。あのキャラクターをポンコツにもできたはずで、そうしなかったのが良かったです」