作りこまない“笑い”が魅力


「タレだけレストラン」では、明石家の好物である焼肉に1番あうタレを作り競った。田中の合図でジェシーが銅羅を鳴らして「タレだけレストラン」が開店!

 調理ポイントは、呼び鈴を鳴らしてアピールするのだが、その鳴らし方ひとつとっても面白い。トップバッターは和食料理人姿の髙地。レポーターのジェシーがマイクを持ってかけつけると、髙地はふぐの身ではなく骨を使用するとアピール。ところが、真剣に調理するあまり、髙地は明石家からの問いかけをスルー。「すみません出刃(包丁)に夢中で」と事情を話すも、「誰が出歯やねん!」と明石家。

 続いて鳴らしたのが「ザ! 鉄腕!DASH!!」(日本テレビ系)でも活躍する森本。ラジオ番組でも度々料理をすると語ってきただけに、スパイスの量が尋常じゃない。しかもカレーが好きだと言う明石家に「カレー好きなんですか? さんまさん」ときょとん。

 一方、フレンチがテーマの松村。他局のドラマで演じたフレンチビストロのギャルソン兼見習い料理人、長峰柊磨役を思い出した人もいるのでは。松村は「エシャロットをアッシェしたものを…」とフレンチ用語で解説。「スイッチオフ!」と照明を落としてスタンバイ…と、ここまでは良かったが、フランベを試みるも一瞬ぼわっと着火してすぐに消えてしまう。番組観覧席からは「ああ…」の声が漏れ、田中も「ちょっ…」と言葉を失い、明石家も「なぁ…」と笑ったまま。微妙な空気が流れるなか、ジェシーが「みなさんまだ何も見てないです!」とスタジオ全体に呼びかけていた。

 そんな中、ブルーのチャイナ衣装に身を包んだ京本の呼び鈴が鳴る。雑誌『なごみ』(淡交社)で茶道の連載を持つ彼だけに、中華料理の雰囲気はどこか新鮮。デコポンをメインに、梅やヨーグルトを入れたタレを作るという。そこへキムチ、チョコレート、さらに味噌も入ると言う。レポーターのジェシーがすかさず「これがミソになっているのでしょうか!?」と興味深々にダジャレを繰り出していた。

 ここで森本から、コーヒーの好みを踏まえてタレを作りたいと提案。7種類の豆をブレンドしたコーヒーを試飲をする明石家。ひと口飲んでコメントを言うタイミングで、ヴォォォーーンとミキサーの音が。京本シェフである。続く8種類のブレンドコーヒーの試飲では大人しくしていた京本だが、明石家からは「ならせへんのかい!」とツッコミが。

 ここがお笑い芸人との違いなのかもしれない。型のようなものがなく、自由闊達な雰囲気が面白さに繋がっているのだ。

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