まさかのクビ…? 続編で消えた映画の人気キャラ5選。人気シリーズから姿を消したメインキャストをセレクト
周知の通り、映画は、監督や脚本家の意向のみで制作されるわけではない。作品が劇場で流されるまでには、キャストの許諾や法的問題など、さまざまなしがらみをクリアしなければならない。そこで今回は、シリーズの途中で消えたキャラクターを5名紹介。裏に隠された「大人の事情」まで詳かに解説する。(文:編集部)
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28年ぶりにカムバックした女性ヒーロー
サラ・コナー/『ターミネーター3』(2003)
監督:ジョナサン・モストウ
脚本:ジョン・ブランカート、マイケル・フェリス
原案:ジョン・ブランカート、マイケル・フェリス、テディ・サラフィアン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、クリスタナ・ローケン、ニック・スタール、クレア・デインズ
【注目ポイント】
『タイタニック』(1997)で知られる名匠ジェームズ・キャメロンが手がけた『ターミネーター』シリーズ。累計興行収入は全世界で20億ドルを超え、映画史に残る不朽の名作として語り継がれている。
そんな本シリーズのキーパーソンの一人が、リンダ・ハミルトン演じるサラ・コナーだ。後に人類抵抗軍の司令官ジョンの母親である彼女は、第1作でターミネーターのターゲットとして登場。その後、カイル・リースと逃亡する中で成長し、『ターミネーター2』(1991)ではジョンを守り育てる戦士として女性ヒーローの先駆けとなった。
そんな彼女だが、なぜか『ターミネーター3』(2003)には登場しておらず、白血病で死んだことになってしまっている。キャメロンは、なぜこれほど重要なキャラクターをあっさり「殺して」しまったのか。
実際のところ、サラ役のリンダ・ハミルトンは、実は『ターミネーター3』への出演オファーをすでに受けていた。しかし、リンダは「この脚本にはドラマがない」と一蹴。「サラ・コナーのキャラクターはすでに完成されているし、サラが絶対に必要なわけでもない」と出演を断ったのだという。
とはいえ、そんな彼女も、サラ・コナーと完全に縁を絶ったわけではなかった。2009年の『ターミネーター4』では、ビデオメッセージという形で出演。さらに、2019年の『ターミネーター:ニュー・フェイト』では28年ぶりにスクリーンにカムバックし往年のファンを驚かせた。