エンタメ界を牽引した日本芸能史に残る男性アイドル
滝沢秀明
アイドル時代は「タッキー」の愛称で親しまれ、ジャニーズJr.内で不動のセンターとして絶大な人気を誇っていた滝沢秀明。そんな彼が演技の才能もピカイチだったのはいうまでもないだろう。
2005年放送の大河ドラマ『義経』では、当時最年少の23歳で主役の源義経役に大抜擢。共演の松平健や阿部寛といった大物俳優たちと堂々と渡り合い、大役を演じ切った。時系列としては大河よりも前になるが、『ストロベリー・オンザ・ショートケーキ』(TBS系、2001)や『アンティーク 〜西洋骨董洋菓子店〜』(フジテレビ系、2001)など、滝沢主演のドラマには後世に語り継がれる名作が多い。
他とは違う特別なオーラを発している滝沢だが、芝居の中では巧みに感情をコントロールし、周囲に溶け込んでいる。彼の芝居を見ていると、器用で周囲を見る力に長けているのがわかる。
2018年に芸能界を引退してからは、演出家、旧ジャニーズ事務所の役員を務め上げ、その後は芸能事務所「TOBE」の社長として、現在多くのアーティストを手掛けている。まさに生涯を通してエンターテイメントに身を捧げた滝沢秀明。これからも、彼の新しい発想で我々を楽しませてくれることを期待したい。