最も復活してほしい“引退した女優”は? 消えた宝石5選。もう一度観たい…惜しまれつつ芸能界を去った女優をセレクト
text by 野原まりこ
名作に花を添える女優。観客はその艶やかな魅力に心を奪われるが、「花は七日」というように、美しいものほど盛りは短いものだ。同様に、女優の散り際ほど儚いものはない…。そこで今回は、惜しまれつつ芸能界を引退した女優を5人セレクトしてご紹介する。(文・野原まりこ)
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平成を代表する伝説的女優
堀北真希
言わずと知れた平成を代表するトップ女優・堀北真希。俳優・山本耕史との結婚を発表すると同時に芸能界を電撃引退し、世間に大きな衝撃を与えた。その決断により、山本耕史は多くの堀北ファンを“敵に回した”とも言えるだろう。
そんな堀北真希の代表作といえば、やはりドラマ『野ブタ。をプロデュース』が挙げられる。本作で一躍ブレイクを果たした後も、彼女は数々のヒット作に欠かせない存在となった。山下智久とのタッグが胸を熱くさせた『クロサギ』や、主演として一世を風靡した『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』など、当時のお茶の間はまさに“堀北真希の時代”だったと言っても過言ではない。
彼女の最大の魅力は、画面越しにも伝わる圧倒的な存在感にある。先述の通り、旧ジャニーズタレントとの共演が多かった堀北だが、彼らの放つ強烈なオーラに一歩も引けを取らないヒロイン像を確立していた。また、飾らず自然体な演技が彼女の人柄を映し出しており、多くの視聴者に親しまれた。
芸能界をあっさりと引退し、“交際0日婚”とも言われるスピード婚を決めたことからも、彼女の性格にはどこかつかみどころのない、しかし潔い魅力が感じられる。その芯の強さと凛とした佇まいこそが、堀北真希という女優を唯一無二の存在にしていたのではないだろうか。