【番外編】日本を代表する俳優のハリウッド進出
小栗旬『ゴジラvsコング』
監督:アダム・ウィンガード
脚本:テリー・ロッシオ、サイモン・バレット、ジェレミー・スレイター
キャスト:レベッカ・ホール、カイリー・ホットル、ダン・スティーヴンス、ブライアン・タイリー・ヘンリー
【注目ポイント】
子役としてデビューを果たして以来着実にキャリアを重ね、押しも押されもせぬ大俳優となった小栗旬。そんな小栗にハリウッド進出の声がかかったのは2018年ごろのことだった。作品の名前は、『ゴジラvsコング』(2021)。東西の怪獣映画をリブートした「モンスター・ヴァース」シリーズの第4作目だ。
幼少期から「ハリウッド進出」を夢に掲げていた小栗は、早速語学留学を敢行。家族とともにロサンゼルスに移住し、1年ほどアメリカを拠点に活動するなど、着実に準備を進めていた。
さて、そんな小栗が演じたのは、シリーズ前作まで渡辺謙が演じていた芹沢猪四郎の息子、芹沢蓮。大手テクノロジー企業、エイペックス社の主任研究員を務める彼は、対怪獣用兵器メカゴジラの開発と操縦を一手に担っており、作中唯一の日本人キャストとして怪気炎を放っていた。
しかし蓋を開けてみると、芹沢のセリフはほとんどなかった上、メカゴジラの操縦シーンでは白目を剥いて痙攣するという有様。ゴジラとコングとの戦いが終わっても彼の生死に言及されることはなく、続編となる『ゴジラvsコング 新たなる帝国』(2024)に登場することはなかった。
撮影を通して、渡辺謙や真田広之といった先達の偉大さを知ったと語る小栗。彼のハリウッド再挑戦に是非とも期待したいところだ。
(文・編集部)
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