春ドラマでもっとも株を上げた俳優は? 最高の演技で魅了する役者5選。注目の若手からベテランも…圧巻の実力で魅せる旬の才能

text by まっつ

2025年の春ドラマも、定番の医療モノ、ラブストーリー、サスペンスから、一風変わった意欲作までバラエティに富んだラインナップとなっている。各局がこぞって良作を生み出すのと同時に、作中で異彩を放つ俳優が続々と現れている。そこで今回は、2025年春ドラマで株を上げた俳優を5人セレクトしてご紹介する。(文・まっつ)

——————————

【著者プロフィール:まっつ】

1993年、東京生まれ東京育ち。本職はスポーツウェブメディアの編集者だが、エンタメ・お笑いライターとして修行中。1週間に20本以上のラジオを聴く、生粋の深夜ラジオ好き。今一番聴くべきラジオは『霜降り明星のオールナイトニッポン』。好きなドラマは『アンナチュラル』、『いちばんすきな花』、『アンメット』。

キャラの魅力を引き立てる御尊顔

志尊淳『恋は闇』(日本テレビ系)

志尊淳
志尊淳【Getty Images】

 イケメン、イケメンとは聞いていたが、これほどとは…。おそらく特に女性ファンにとって志尊淳はすでによく知られた存在なのだと思うが、個人的に彼が出演している作品をあまり見てこなかったため、魅力を浴びてこなかった。それだけに『恋は闇』(日本テレビ系)での設楽浩暉というキャラクターの破壊力を遺憾なく受けている。

 設楽は週刊誌のフリーライターで、岸井ゆきの演じるテレビ局の情報番組ディレクターと同じ事件を追っていく。その中で惹かれ合っていき、恋仲となる。第2話にして一夜をともにする関係には「はやっ」以外の感想はないのだが、志尊の危ういけど美しい男性としてのオーラを考えればそれもしょうがないかと納得させられる。

 飄々とした雰囲気で煙に巻くことも少なくないが、いざ被害者と向き合うときの表情は真剣そのもの。だからこそ、危ういとわかりながらも岸井演じる筒井万琴は恋に落ちてしまったのだろう。

 物語としてまだまだ謎は残されており、視聴者の興味を引くうえでも志尊のミステリアスな雰囲気は一役買っている。今後も否が応でも志尊からは目が離せなそうだ。

1 2 3 4 5
error: Content is protected !!