更なる飛躍を期待される大人気アイドル
道枝駿佑『キャスター』(TBS系)
22歳の若さですでに数多くの作品に出演している道枝駿佑。今春にはついに日曜劇場『キャスター』(TBS系)への出演を果たしている。
物語の主人公はキャスターの進藤壮一(阿部寛)。次々とスクープを取ってくる代わりに現場は振り回されるという構図で、その一人にADの本橋悠介(道枝駿佑)もいる。ADとしては2年目だが、アメリカの大学に留学してジャーナリズムを専攻した
という経歴を持つ本橋。ジャーナリズムへの憧れから背伸びしている姿がなんだかくすぐったく見えてしまうことも含め、まだまだ未熟な社会人という役を道枝は好演している。
とりわけ第3話では本橋がコネクションを活かしてスクープを取ることに成功するが、その後新たな問題が生まれて進藤から厳しく叱責も受ける。それでも、新たな発見をした研究員・篠宮楓(のん)に食い下がり、真実を追求する表情はジャーナリストとして真に迫るものがあった。
まだまだ道半ばではあるのだろうが、一步ずつ階段を上っていく様子は若手社会人の姿そのもので道枝の俳優キャリアとも重なる。日曜劇場出演をきっかけとし、今後さらなる飛躍を期待したくなる俳優だ。