謎の美少女が邪悪な存在と戦っていくホラードラマ
『エコエコアザラク』(テレ東系、1997)
監督:清水厚、上野勝仁、服部光則
脚本:小中千昭、林壮太郎
出演:佐伯日菜子、今村理恵、趙方豪、団時朗、榊原るみ
【作品内容】
黒魔術の力を持つ女子高生・黒井ミサ(佐伯日菜子)が、転校先の高校で起こる怪事件に立ち向かうホラーミステリー。呪術を駆使しながら、邪悪な存在に挑む姿が描かれる。
【注目ポイント】
1997年に放送されたドラマ『エコエコアザラク』(テレ東系)は、古賀新一による同名ホラー漫画が原作。黒魔術を使う謎の美少女・黒井ミサが行く先々で起こる奇怪な事件に遭遇し、魔術を駆使して邪悪な存在と戦っていく姿を描いている。
1995年と1996年には、吉野公佳が主人公・黒井ミサを演じた映画版が公開され、話題を呼んだ作品でもあり、ドラマ版では佐伯日菜子がミサ役を演じた。その後も、設定を変えて映画やドラマ版が放送されている人気シリーズだ。
同ドラマは全26話で構成され、前半13話が「THE SERIES」、後半13話が「THE SECOND」というサブタイトルが付けられており、放送当時、深夜2時台の枠ながら高視聴率を記録した。
しかし、放送期間中に発生した神戸連続児童殺傷事件の影響により、テレビ東京では第18話で放送が打ち切られた。番組内容が事件を想起させるとの視聴者からの声が寄せられたためである。その後、事件の犯人逮捕を受けて一部の放送局では最終話まで放送された。
映像ソフト化も行われたが、現在では絶版のため入手は困難。配信もされていない。地上波での再放送は現在まで実現しておらず、視聴困難なJホラー作品の一つといえるだろう。