世界に羽ばたいた日本人俳優の光

真田広之

真田広之
真田広之【Getty Images】

 国内にとどまらず、ハリウッドやヨーロッパでも活躍を続ける、日本が誇る国際派俳優・真田広之。その名は今や世界に響き渡り、多くの俳優たちにとって憧れの存在となっている。直近では、ゴールデングローブ賞を受賞した配信ドラマ『SHOGUN 将軍』(2024)で主演を務め、作品を世界へと知らしめた立役者として、その存在感を改めて示した。

 そんな真田の軌跡を、最も近くで見守ってきたひとりが俳優・堤真一である。実は堤は、21歳の頃にスタントマンとして活動していた際、真田の付き人を務めていたという経歴を持つ。堤は現在の真田の活躍について「本当に素晴らしいことだと思う」と語っており、長年にわたって変わらぬ尊敬の念を抱き続けていることがうかがえる。

 また、生前の三浦春馬も「目標にしている俳優」として真田の名を挙げていたほか、相武紗季や新田真剣佑といった共演経験のある俳優たちも、真田の演技への真摯な姿勢から大きな影響を受けたと語っている。

 なかでも、ハリウッドに挑戦している新田真剣佑は、真田について「演技における教科書のような存在」と話しており、その言葉には同じ舞台を目指す者としての深い敬意がにじんでいる。

 現在、真田は『SHOGUN 将軍』シーズン2の製作も決定し、主演に加えてエグゼクティブ・プロデューサーも兼任。ハリウッドという舞台で、さらに表現の幅を広げている。その背中は今、多くの日本人俳優にとって「世界」を見据えるための指標であり、憧れであり、超えるべき目標となっている。真田広之という存在は、日本と世界をつなぐ“生きた道しるべ”のような存在なのだ。

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