令和の感性が交差した恋──表現者として惹かれ合ったふたり
菅田将暉&小松菜奈
【注目ポイント】
ともに1990年代生まれながら、すでに日本の映像作品を語るうえで欠かせない存在となっている菅田将暉と小松菜奈。若手俳優の枠を超え、常に新たな表現を切り拓いてきたふたりは、まさに“令和の名優夫婦”と呼ぶにふさわしい。
菅田将暉は2009年、平成仮面ライダーシリーズ『仮面ライダーW』(テレビ朝日)で俳優デビュー。その後、映画『共喰い』(2013)での体当たりの演技が高く評価され、以降は映画・ドラマ問わず数々の話題作に出演。『あゝ、荒野』(2017)、『キャラクター』(2021)などでは、繊細さと大胆さを兼ね備えた圧倒的な存在感を見せつけ、若手という枠を軽々と越える実力派俳優として確固たる地位を築いた。
一方、小松菜奈はティーンモデルとしてキャリアをスタート。2014年の映画『渇き。』での鮮烈な演技で脚光を浴び、その後も『溺れるナイフ』(2016)、『恋は雨上がりのように』(2018)、など、映像作品を中心に活躍を続けている。ミステリアスでありながら芯のある存在感は観る者を強く惹きつけ、役ごとに違った表情を見せる唯一無二の女優として支持を集めている。
また、ファッション界からの注目も高く、パリ・コレクションに出演するなど、国内外のブランドからラブコールが絶えない存在でもある。そのグローバルな感性と自然体の佇まいは、日本にとどまらず世界にも届いている。
ふたりは2016年の映画『ディストラクション・ベイビーズ』で初共演し、その後も『溺れるナイフ』、『糸』といった作品で再共演を重ねてきた。交際に発展したのは『糸』の撮影期間中とされており、菅田がこれまでに2度小松に告白して振られながらも、3度目の想いが実を結んだというエピソードは、多くのファンの心を打った。約4年にわたる片想いの末、ふたりは交際をスタートさせ、約1年半の交際を経て結婚。結婚の報告は、菅田本人のラジオ番組で語られた。
華やかな世界にありながら、お互いを必要以上に語ることなく、それぞれのスタンスで仕事に向き合うふたりの姿は、自然体で信頼感に満ちている。理想の夫婦像として、多くの人の共感と憧れを集め続けていることは間違いない。
今後は、夫婦としての共演に期待が高まる一方、それぞれが俳優としてさらに飛躍していく姿にも注目が集まっている。
(文・編集部)
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