孤高の存在感で輝く“世界的スター”の風格
全米シングルチャート(HOT100)を登頂したグループの代表曲「Dynamite」だけではなく、「Boy With Luv」や「ON」など同曲以前にリリースされたシングル曲がチャートアクションを展開するBTSの最年長メンバーであり、紛れもない世界的スーパースターであるJINが、孤高の存在感で輝く瞬間が過去の来日時にもあった。
それはBTSが日本全4都市を回った防弾少年団(BTS)1st JAPAN TOUR 2015「WAKE UP:OPEN YOUR EYES」最終公演(2015年2月11日)でのひと幕。ほどよいR&Bフレイバーが心地よい「WAKE UP」を表題曲とする日本1stアルバム『WAKE UP』を引っ提げ、全編日本語MC終盤、JINがおどけた仕草で手を頭に置いて「ありがとう」とARMYに一言発する。大歓声を受けてJINらしい高音で「フフッ」と照れ笑い。
MC後に「JUMP-Japanese Ver-」を披露すると、さっきまでおどけていた手を「Let’s jump!」のコールで高く突き上げる。MCでのやわらかな弛緩から切り替わるパフォーマンス中の緩急が、JINのしなやかなスーパースター性を如実に示している。
「JUMP-Japanese Ver-」を含めて3曲を披露し終えてもメンバーは、ステージ上で客席からの熱狂と熱気を共有しようとする。他のメンバーに比べて脱力して佇むJINが何だかんだ最年長メンバーとして最後までステージ上に残る。ARMYに対する「愛してる」という一言で締めくくり、ステージ上からしめやかにはける。とことん緩急でメリハリのある孤高のスーパースター像を強調した。