2000年代コナンシリーズきっての名作

2位:『名探偵コナン ベイカー街(ストリート)の亡霊』(2002)

『名探偵コナン』公式Instagramより
『名探偵コナン』公式Instagramより

 2位を飾るのは、第6作『名探偵コナン ベイカー街(ストリート)の亡霊』(2002)。2000年代のコナン映画の中では特に人気が高く、いまだに多くのファンに支持されるシリーズきっての名作だ。

 新型仮想体感ゲーム機「コクーン」の完成披露パーティーを訪れたコナン達は、ゲームの開発者・樫村忠彬が刺殺される事件に遭遇する。樫村が残したダイイング・メッセージから、ゲームの中にある事件の謎を解くヒントがあると推察したコナンは、100年前のロンドンを舞台としたゲームへの参加を決める。

 時代を先取りした設定と、ミステリー×ホラー色を押し出した脚本は、見進めていけばいくほど、その世界観に没入していく。

 本作のファンは、以下のようなコメントを寄せた。

 「バーチャルの世界を先取りした作品です!リアルとバーチャルの二重構成で、ホームズなど、アクション要素よりもミステリー要素が強く出ていて見応えがあります。少し風刺的で皮肉混じりの演出も考えさせられました。」
「ストーリーが圧倒的に面白かった」
「キャラクターが次々消えていく緊張感と物悲しいストーリー」
「少年探偵団が主役で、物語の中で子供たちの成長を感じることができたのが良かったです。仮想空間とはいえ、19世紀のロンドンの再現、雰囲気を感じられるところも良かったです!」

 近未来的な要素に加え、ゲームの世界ならではの舞台設定とルール、これに伴う謎解きと、少年探偵団の活躍ぶりが観客の心を射止めた要因の一つと言える。

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