『ONE PIECE』未回収の伏線は? 史上最大の謎(5)全ては虚構…ファンの間で広がる衝撃の考察とは?

text by 編集部

1997年に連載を開始して以来、世界中で愛され続けている漫画『ONE PIECE』。累計販売部数は5億冊に上り、漫画界の聖書との異名をとっている。そんな本作だが、連載から30年を経てもいまだに数々の謎が残されている。今回は、中でもネットで議論をよんだ説5本をセレクト。最新の内容も含めて詳しく紹介する。第5回。(文・編集部)

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「夢の果て」にあるものとは?

ワンピースの正体

ONE PIECE
ONE PIECE【Getty Images】

 ワンピース最大の謎、それは、最果ての島ラフテルにあるとされる「ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)」だろう。

「おれの財宝か?欲しけりゃくれてやる 探せ!この世のすべてをそこに置いてきた!」

 海賊王ゴールド・ロジャーが死に際に喝破した言葉は、海賊たちだけでなく、あまたの読者たちをも考察の海に駆り立ててきた。

 さて、そんなワンピースをめぐる考察に新たに光がさしたのが、ロジャーの冒険を描いた967話だった。本話では、「ワンピース」を目の当たりにし、大口を開けて笑い転げるロジャーが登場。加えて、ラフテルの名付け親がロジャーたちであること、「ラフテル」の綴りが「Laugh Tale(笑い話)」であることが明かされた。

 これに息巻いたのが漫画の考察を行っている考察厨たち。ネット上にはルフィの語る「夢の果て」と合わせてさまざまな考察があふれ返った。今回は、中でも特に有名なものを2つ紹介しよう。

 まず注目したいのは、ワンピースが巨大な結婚指輪であるという説だ。これは、本作のロゴをひっくり返した時に、海賊旗のドクロの口の部分が宝石に見えるということや、さまざまな種族を結びつける「結婚」が「ピース(平和)」や「ひとつなぎ」といった本作のモチーフと結びつくことが根拠になっている。

 また、変わったところでは、ワンピースの正体がギャグ漫画であるという説もある。本作が実は「ギャグ漫画の中の出来事だった」という少しメタ的な説だ。これは、ワノ国編でルフィと退治したカイドウが、悪魔の実の力で太陽神ニカになったルフィを見て、「まるで絵物語のようだ」と言ったことや、ニカになったルフィの戦い方がカートゥーンをモデルにしていることなどが根拠になっている。

 なお、作者の尾田栄一郎は、仲の良かった漫画家のさくらももこの問いに対して、「ワンピースは心の成長みたいなことではなく、キチンとしたご褒美」と述べている。ロジャーはあの日、最果ての島で一体なにを目の当たりにしたのか、終盤に向けて胸が高まる。

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