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映画『ハリー・ポッター』ハリー・ポッターとドラコ・マルフォイの出会いのシーンに隠された意味とは…?

text by 編集部

映画『ハリー・ポッター』シリーズは、イギリスの作家J・K・ローリングにより著された7巻のファンタジーシリーズ小説を映画化した、子供から大人まで楽しめる世界中で人気となった作品。今回は主人公のハリー・ポッターと、ライバルであるドラコ・マルフォイの最初の出会いの意味について現地メディアを参考に解説していく。

出会いのシーンに全て描かれている!?
ハリーとマルフォイの関係

映画『ハリー・ポッターと賢者の石』の序盤、ドラコ・マルフォイはハリーと友達になるために握手を試みる。カナダのニュースサイトScreen Rantによると、その動きには深い意味があるようだ。

ホグワーツ魔法魔術学校での日々が始まると、2人は敵対関係になる。その原因は、ハリー・ポッターが、ドラコ・マルフォイの想像していた人物とは、全く異なる人物であったことが原因のようだ。

映画『ハリー・ポッターと賢者の石』の小説版では、 ハリーはダイアゴン横丁にあるマダム・マルキンの洋装店で、ドラコ・マルフォイと初めて出会う。そこでマルフォイは自分の家系が純血であることを自慢し、ホグワーツの番人でもある半巨人のハグリッドをからかい、その姿を見たハリーは、マルフォイを嫌いになる。ハリーに強い闇の力を持っていると期待していたドラコは、友情を結ぼうと試みるがハリーはそれを断る。

魔法ワールドのサイトによれば、闇の陣営を束ねる最強の悪役であるヴォルデモートが『ハリー・ポッターと死の秘宝』で打ち倒された後、ハリー・ポッターに関するいくつかの説が広まった。中でも最も頻繁に囁かれたのは、ハリーは元々闇の魔法使いだからこそヴォルデモートを打ち倒せたのだという説だ。

これはまさにマルフォイ家が考えていた説だ。その内容は、ハリーが魔法界の権力を握り、魔法を持たない普通の人間の世界であるマグルの支配を目論む、といったもの。マルフォイは、新しい闇の君主であるハリーの側に自らを置くことで、自身の家族の権力を確保し、父親のルシウス・マルフォイを感心させたかったようだ。

しかし、いざ会ってみると、ハリーはルービウス・ハグリッドのような巨人や、魔法使いと非魔法使いとの間に生まれたハーフブリード(混血)と呼ばれている存在や、ハーマイオニーのようなマグル(非魔法使い)に強い興味を抱き、マルフォイ家が「血を裏切るもの」と呼んで毛嫌いしている存在と親しくしている。その事実を知ったマルフォイが、強いショックを受けただろうことは想像に難くない。また、彼の目には、ハリーは邪悪な魔法使いではなく、ホグワーツ魔法魔術学校の校長先生アルバス・ダンブルドアに守られている聖人のように見えた。

「マグルやマグル生まれの魔法使いたちは、純血である魔法使いの支配下に置かれるべき」という考えを持っていたマルフォイ家にとっては失望だったようだ。

第2段である映画『ハリー・ポッターと秘密の部屋』では、ルシウス・マルフォイは、トム・リドルの日記をホグワーツに仕掛け、ハリー・ポッターによってその悪事は阻止されるのだが、物事の始まりは、仲良くなろうと差し出したマルフォイの手をハリーに拒絶されてしまったことから始まったようだ。

いかがでしたでしょうか。つになって見返しても楽しめる内容だ。これを機にぜひ再度見返してみてほしい。

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