百獣のカイドウ

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 長年に渡り新世界を支配していた百獣のカイドウ。ワノ国編では、文字通り「史上最強の敵」として、ルフィを幾度にわたり瀕死の状態まで追い詰めたことは記憶に新しい。

 そんなカイドウの最強たる所以は、圧倒的なタフネスにある。ルフィの数倍はあろうかという体躯で、1000度の拷問と40回の死刑宣告に耐え抜き、1万m上空にある空島から飛び降りても難なく立ち上がるカイドウ。作者の尾田栄一郎も倒し方に頭を抱えたというその不死身の肉体は、まさに「この世における最強生物」の二つ名にふさわしいものだ。

 そして、伝説の悪魔の実と言われるウオウオの実モデル青龍も、カイドウを最強たらしめている理由の一つだろう。作中では、同じく四皇のビッグマム(シャーロット・リンリン)とタッグを組みみ、“最悪の世代”を翻弄。覇気を纏わせた金棒で振り抜く「雷鳴八卦(らいめいはっけ)」や、口から大量のかまいたちを発生させる「龍巻壊風(たつまきかいふう)」、灼熱の炎を巨大な竜の姿に変える「火龍大炬(かえんダイコ)」など、災害級の攻撃の数々でルフィたちを極限まで追い詰めた。

 とはいえカイドウ、決して話の分からない男ではない。作中では、部下の失敗を不問にしたり、自身に立ち向かう者に対しては敬意を払って接したりと、認めた人物に対しては寛大に接する人物として描かれている。というよりも、そもそもそれだけの器の大きさがなければ、構成員2万人の百獣海賊団を引っ張っていくことはできなかったというのが正解かもしれない。

 さて、そんなカイドウのたっての夢は、自分を倒すほどの力を持つ「ジョイボーイ」との対決だった。そしてワノ国編の最後、ルフィこそが「ジョイボーイ」であると直感したカイドウは、彼の渾身の攻撃を真正面から受け止め、マグマの底へと沈んでいくことになる。

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